セイコーの耐震装置はセイコーショックではなくダイヤショック

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セイコーの耐震装置はセイコーショックではなくダイヤショック

時守人ブログ(ときもりびと)

2018/01/27 セイコーの耐震装置はセイコーショックではなくダイヤショック

セイコー・ダイヤショック

 

物にぶつかったり、落としてしまったり、水にかかったり・・・

精密機器の中で腕時計が一番過酷な状況に置かれていると思います。

 

一番衝撃に弱い部品は「テンプ」の軸である「天真」です。

髪の毛よりも細いといわれる「天真」ですから力が加わると折れてしまいます。

機械式の腕時計の歴史上、「天真」にかかる衝撃を和らげる事は大きな課題でした。

 

1930年スイスのインカブロック社が開発した耐震装置はインカブロック。

1940年にスイスのキフ者が開発した耐震装置はキフショック。

 

そして、そして・・・

1950年代にセイコーが開発した耐震装置はダイヤショック。

※上記写真中央付近の金色の枠に囲まれた部品。内側に赤いルビーが見えます。

同じくシチズンが開発した耐震装置はパラショックと呼ばれます。

 

バネの形や枠の形に違いはありますが構造はほぼ同じです。

これによって天真にかかる負荷は劇的に改善されました。

※でも、どんな衝撃にもOKという訳にはいきませんので、注意はしてください。

 

スイス製の耐震装置は会社の名前がそのまま部品の名前に。

でも、日本製の耐震装置はセイコーやシチズンの名前ではありません。

 

 

スイスの時計産業が「エタブリスール(部品や機械を他のメーカーから仕入れる)」方式を中心に発展してきたのに対して、セイコー、シチズンは「マニュファクチュール(自社一貫生産)」方式であるからなのでしょう。

 

 

 

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