CARRIAGE CLOCK(キャリッジクロック)の修理~外装編

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CARRIAGE CLOCK(キャリッジクロック)の修理~外装編

時守人ブログ(ときもりびと)

2018/02/21 CARRIAGE CLOCK(キャリッジクロック)の修理~外装編

とっても珍しいキャリッジクロックのメンテナンスをさせていただきました。

 

 

時計の歴史は教会の塔時計から始まり、ホールクロックへ、そして、18世紀頃には軽量化・小型化が進み高さ15cm~20cm前後のキャリッジクロックがフランスやイギリスで流行しました。

馬車(carriage)で旅行するときに携行したことからこの名がつけられました。今で言うトラベルウォッチですね。

持ち運び専用のケースもついています。

 

マリーアントワネットの時代。ひらひらのドレスに身を包んだ紳士淑女達がこういった時計をお付の召使に運んでもらったり、

お友達に

「こんな素敵なキャリッジクロックを作ってもらったのよ」

と自慢している様子が目に浮かびます。

・・・こんな時計を見ていると想像力が逞しくなってしまいます。ハイハイ (´。` ) =3

お持ち込みいただいたときは内張が剥がれていたり取っ手が壊れていたり、数百年の年月を感じさせるものでした。

でも、こういった時計の場合傷んでいるから新しい布を貼り替えたり、新しいケースに作り替えてしまうと時計の魅力が半減してしまいます

現状を出来るだけ活かし劣化を遅らせるいわゆる「修復」が必要となります。

 

img_8864

 

木製のケースに布を貼ったものです。移動中はがっしり中を保護しますが、移動が終わったら全面をガラスに差し替えて時計の文字盤が確認できるようになっています。

 

修理箇所1)ガラスオーダー

移動用ケースのガラスに亀裂。本体ケースのガラスにもヒビが入っていましたので合計2枚をオーダー製作。

単なる平ガラスではなくガラスの側面をカットして台形になっています。

ケースからガラスを取り外し、懇意にしているガラス屋さんに依頼しました。

 

キャリッジクロック・ガラス割れ

 

 

修理箇所2)取っ手修理

キャリッジクロック取っ手

 

本体の大きさは20cmあるかなしかですが、時報チャイム・アラーム・リピーター機能と多機能な機械式の時計である為、意外とずっしりとしています。

本体上部の取っ手が外れた状態でした。

img_8867

 

キレイに修復できました(^^♪

 

さて、いよいよ複雑時計の機械修理です。

 

長くなりましたので次のブログでご紹介させていただきます

 

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